磁石を使った極小変形ヒンジ~MTS-マグネティックトランスフォームシステム

Vガンダム製作

こんにちは、MIBです!

前回から製作を行っているVガンダム リアシュラク隊仕様ですが、登場するマンガ、クロスボーンガンダムゴーストの劇中ではVガンダムの分離ギミックがとても魅力的に描かれています。

頻繁に複数機の組み換え場面が出てくるし、主人公のフォントも乗ってるし、無印クロボンから登場しているローズマリーさんも印象的な関わり方をしたりと、Vガンダムの魅力が多く描かれていました。

今回の製作に使っているHGUCは変形合体ギミックが搭載されていませんが、無変形のコアファイターが付属するのでコアファイターだけでも変形合体させてみたいと考えています。

そのうえでポイントになるのが変形のためのヒンジ構造で、特に小型であるVガンダムに変形を仕込むにはいかに小型のヒンジを作れるかがポイントになってきます。

今回はそういった背景から、小型の変形ヒンジについて説明したいと思います。



小型模型に適した変形用ヒンジ構造

結論から言うと、磁石を使って変形前後の位置を確定させ、途中経路はフリーにするという方法が最も小型化できる変形ヒンジ構造だと考えています。

これはデスフィズ頭部のフェイスオープンギミックの際に思いついた方法で、磁力で強力に進路を強制されるので、途中がフリーでもまるでスライドレールがあるかのように動かすことができます。

このような方式を磁石変形方式1(Magnetic Transform System 1 = MTS1)と名付けました。

かなり中2病的な命名ですが名前がある方がわかりやすいのでご了承ください。

また、使いどころは限定されますが、極小の回転軸に似た挙動を取らせる方法(こちらはMTS2と命名)も採用しましたので合わせて紹介します。

MTS1:変形前後の位置固定(スライドレールの代替案)

変形前後の位置それぞれで磁石で位置を決め、途中に干渉するものがない状態にすることでお手軽に変形が再現できます。

磁石1つだけで位置を決めると回転してしまうため、磁石を2個使うか、物理的に回転防止構造を設けるとかっちりした変形を楽しめます。

大まかな概念は以下の図の通りです。

磁石はあまりに小さいと磁力が弱くて位置が決まらないので、今回のような重量の少ない部品を扱う場合であっても、最低でもΦ2mmのものを使うようにするとよいと思います。

今回はコアファイター形態時の頭部の位置決めにΦ1の磁石を使いましたが、これでは弱すぎたので胴体側だけはΦ2に置き換えてギリギリ位置が決まる程度に改善しました。

使ったネオジム磁石はこちらです。

MTS2:磁石の固定面を変更することで変形前後の位置固定(極小軸ヒンジの代替案)

コアファイターの機種部分は180°近く折れ曲がる構造ですが、これを真鍮線等で自作するのは非常に精度が求められ、特に小型機体の場合はかなりの工作技術がないと再現が難しいと思います。

私の技術ではできる気がせず、その工作に挑むこと自体あきらめていました。

その代替として、四角柱タイプの磁石を使って変形前後の位置を決めてしまおうと考えてやってみました。

今回は□1mm×幅4mmの磁石を使って加工しました。

磁石を使うことで変形前後がしっかりくっつき、それでいて多少ゆがみがあっても程よい位置に後から調整できるためそれほど高い工作精度は必要とされません。

使ったネオジム磁石はこちらです。

ネオジム磁石の固定

磁石は部品に埋め込む形が最も安定して固定できるのですが、今回のようなは加工後に位置を決めたい場合も多いため、今回の工作ではアロンアルフア プロ用耐衝撃を使いました。これで経時含めて剥がれない保障はないのですが、知りうる限りで最も強い瞬着なのでお試しも兼ねて使ってみています。

もし剥がれた場合は再度接着すればよいかと考えていますが、変化があれば再度記事にしてみたいと思います。

現状の加工状態

コアファイターは変形できるようにしたうえで本体胴体部も合体できる状態まで加工し、現在は次のような状態です。

お手軽に完成させたいという思いもあったのですがコアファイターを合体させようと考えたため、かなりの加工量になりました。まだまだやることは多いですが少しずつ進めていきたいと思います。

最後に

磁石を使った変形方法は考えることが少なく非常にお手軽に変形を再現できる可能性があります。

コアファイターの変形までやろうとすると加工量が膨大になりますが、挟み込みの翼や変形用の後付け武装など応用できる部分は非常に多いと思うので皆さんもぜひやってみてください。

ではっ!

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