こんにちは、MIBです!
模型製作の最後に、細かな塗り分けを行うことって結構多いと思います。
特にダクトや細かいモールドの奥など、黒で塗り分ける機会って結構ある印象です。
こういう細かい塗分けはエナメルで塗ってはみ出したら拭き取る、というのが一般的だと思いますが、
凹部の底面だけ黒にしたいといった場合など、拭き取りが困難なときもあると思います。
そこで今回はそんな完成直前での細かな塗り分けを、本体が駄目になるような失敗が少ないように乗り切る方法を紹介します。
対応方法
対応方法は簡単で、ハセガワさんのフィニッシュシートを使う、というものです。
薄くて粘着力が強いので、曲面にもある程度追従して貼りやすいです。
ちなみに旧HGフリーダムからこの方法を採用していて、先日紹介したデスフィズもこの方法を使っています。
ただ薄い分面積が広くなるとピンセットで保持していない部分が静電気で勝手に貼りついてしまったり、そもそも貼り付ける場所に合わせた形状に切り出す必要もあり少々扱いに慣れが必要です。
その部分についてある程度安定して作業できる方法を考えました。
ちょうどHGゴーストガンダム付属の武装(クジャク)を制作しているタイミングだったので、
クジャクの製作に合わせて次から紹介します。
形状の切り出し
形状のトレースにはマスキングテープを使うと簡単です。
マスキングテープを貼ることで単純にトレースできる場所であればそのまま使えばよいのですが、細かく塗り分けたいところは一般的に一段凹になった部分であり、単純にマスキングテープを貼るだけでは形状のトレースが難しいことが多いです。
そこでマスキングテープを細切れにして、複数枚貼って形状をトレースしました。
トレースしたマスキングテープを再度別のマスキングテープに貼りつけて1枚物の型紙を作りました。
今回型紙にしたマスキングテープが茶色だったため黒のフィニッシュシートに貼り付けた際に境目がわかりにくかったため、改めて白のマスキングテープで型紙を作っています。最初から白マスキングテープで1枚物の型紙を作っていればこの手間は不要でした。。。
型紙を作ったらフィニッシュシートに貼り付けて、マスキングテープの厚み分の段差をガイドに切り抜きます。
デザインナイフの刃を新しいものに交換しておくと想像以上にスムーズに形状が切り抜けます。
本体への貼り付け
型紙から切り出したフィニッシュシートは型紙のマスキングテープが貼りついたままになりますが、ここでは剥がさずにこの状態のまま本体に貼り付けます。
フィニッシュシート単体だと剛性がなく貼りにくいので、型紙にしたマスキングテープを芯にするイメージです。
また剥がすこと自体も無理にこの状態で剥がすより、フィニッシュシートの強い粘着力で本体に貼り付けてから剥がした方がやりやすいです。
ちなみにフィニッシュシートの粘着力は非常に強くて位置決めが困難なため、貼りつける際は粘着面に水を付けると水膜がある分の位置調整が可能になります。
他の応用
フィニッシュシートはいろいろな色が発売されていますが、赤を使うと最近(結構前から?)はやりのレッドポイントを簡単に再現できると思いました。
クジャクの一部に紛れ込ませてみましたが、目立たない位置なので効果は分かりにくいですね。
レッドポイントはカッコいいのですが紛れ込ませるディテールの追加もセットで考えないと難しいと感じているので、もう少し考えてみて自在に扱えるようにしていきたいと思いました。
クジャク完成
細かな形状調整や塗り分けなど、単体でも結構難所が多かったクジャクも完成しました(難所はどこかでまとめたいと考えています)。
フィニッシュシートでの塗分けを始めてから細かい塗分けが怖くなくなったのでとても楽しいです。
さいごに
塗装を始めた理由の一つにシールを避けたかったという側面がありますが、最終的に塗り分けるところをシールで塗り分けていてよくわからないことになっている気もしましたが、極薄のフィニッシュシートは厚みが全く気にならないので本当に仕上りが塗装と変わりません。
少々お高い印象もありますが、今回の使い方なら一度に使う量は少くて作業自体とてもお手軽なので、みなさんも是非やってみてください。
ではっ!
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