細かな可動部作成はスクラッチの難所【デスフィズ製作】【プラ板工作】

デスフィズ製作

こんにちは、MIBです。

可動モデルをスクラッチする場合、特徴的な関節は構造を練る→実際に作る→思った通りに動くかどうか確認する、といったプロセスを踏むことができて、やっていて楽しい面が大きいです。しかし単純にポリキャップを保持するだけの関節など、やればできるとわかっているもののなかなかやる気になれない関節もあります。関節は装甲の内側にあるため、作りやすさから放置していると先に進めず、製作自体が停滞してしまうことがよくあります。今回はそのような「やればできるとわかっているもののやる気になれない」類の関節の作成に対して、工程を単純化して乗り切る方法について説明します。

 



ポリキャップを囲うだけの関節の場合

可動部の王道といえば市販のポリキャップですが、ポリキャップは何かしら保持構造がないと組み込めません。一般的な保持構造はプラサポとして発売されていて非常に使い勝手がいいですが、ポリキャップ周囲の遊び部分が多く、隙間を詰めたいときには加工が必要になります。

今回はポリキャップ周囲の隙間を埋めて使いたいため、プラサポではなく構造を自作することにしました。

ポリキャップを囲うだけの関節の自作を乗り切るための個人的なコツは

  • まとまった状態で作る
  • 穴開けも一気にやる
  • 予備も作る

といった内容です。具体的には次の写真のように作っています。

この写真はポリキャップを保持する穴の開いた板になるのですが、細かな部品になるのでほしい寸法で作ると持つところがなくなってしまうため、今回は5枚分の板をまとめて作っています。今回はポリキャップを保持する部品を2つつくるので板は4枚あればいいのですが、不測の失敗に備えて5枚作っています。穴も連結した状態で開ければ特に保持するための工具も不要で開けられました。

このように一気に作ってカットすることで、5枚分の部品を切り出すことができました。

これらを用いてポリキャップを囲えば、関節構造が完成です。

形状を持った関節にポリキャップを仕込む場合

股関節など、ある程度特徴的な形状がある部品は、形状の再現はもちろんですがポリキャップの可動域を考慮した切り欠きを設けないと動かせなくなってしまいます。

今回、デスフィズの股関節は球体関節にしたいと考えました。何かしらのキットの部品流用も考えましたが、手持ちに程よいジャンクがなく、ほしい大きさのものを探すのも面倒だったため自作することにしました。

球体関節なので円形状に切り出したプラ板を積層して、リューター旋盤で角を削っていくことにしました。その際あらかじめポリキャップの可動範囲分をカットしておくことで、あとから切り欠く面倒を回避しています。

リューター旋盤する際に空間が開いているとエッジ部分が削れてしまうので、ルーター旋盤するときはカットした部分も仮固定しておきます。瞬着で軽く固定することで、作業後再分離が可能となります。

今回のリューター旋盤はΦ2の真鍮線を軸にしています。必要枚数のプラ板を積層してから、リューター旋盤で全体が球になるように目分量で削っていきました。

前後に分割して仮固定していた部分を外すと、ポリキャップ分の空間が確保できています。

デスフィズ脚部フレーム完成

細かな関節も作れたので、脚部のフレームは完成しました。

基本的には必要最小限の厚みで作っていて飾り気もないのであっさりしていますが、球体の股関節がいい雰囲気を出しているように思います。

外装用に目安となるアウトラインをプラ板で作って貼り付けました。

ここに直接エポパテを盛って外装を作る予定ですが、次回以降で説明します。

ではっ!

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