こんにちは、MIBです!
2月頭から製作を始めたクロスボーンガンダムX-11 ファータモガーナフルクロスですが、3ヶ月たってフルクロス部分がなんとか形になりかけている状態です。
形になっていないのが両肩のドクロ部分で、今回はこのドクロの製作の初手を紹介します。
デジタルモデリングの限界
今回の製作では、PowerPointを使って図面を作成して、その図面を使ってスクラッチを行うという方法で進めています。
デジタルツールを使って図面を作成することで形状の修正や再作成が容易になるのと、作成環境を整えるのが容易であると考えてのことです。
また図面に特化したソフトではなくPowerpointを使っているのは、仕事で日常的に使うソフトであるため仕入れた知識・テクニックがそのまま仕事でも活かせるという思いからです。
デジタルモデリングというと3D CADをイメージすることが多いかと思いますが、自分の中ではこのPowerpointを使っての図面化も立派なデジタルモデリングだととらえています。
そんなデジタルモデリングですが、ある程度方向性が決まった状態で取り組むと左右対称や同じ形状の複製だけでなく、トライ&エラーを簡単に繰り返すことができること含めて非常に速度感をもって進めることができます。
ただ、何もない状態から大まかな制約に沿ってざっくりとした形を決めるという作業初期の段階では、ライン1本引くための動作が多くなるデジタルモデリングの方が進みが悪くなります。
私自身、その進みの悪さからしばらく作業が滞ってしまいました。
デジタルモデリングの不得手は手書きで補完可能
そのような作業初期の段階をスムーズに進めるための方法として見つめた最良の方法は
紙と鉛筆を使った作図
というものでした。
鉛筆については実際はシャーペンを使っていますが、意味合いは変わらないのと文字にした際のまとまりの良さから鉛筆と書かせてください。
紙と鉛筆を使うと、デジタルモデリングと異なりライン1本に対するトライ&エラーが非常に容易で、どんどん魅力のあるラインを検討することができます。
また紙なので一部ハサミでカットして、現物とフィッティングを確認しながら大きさを決められるという利点もあります。
また、部品の構成や丸みを盛った部分の面構成などについても、自分の頭のイメージを整理することができます。


手書き作図の環境
手書き作図は最初は自由に書けばよいですが、最終的にはPCに取り込んでデジタル作図を行いたいと考えています。
そのためには手書きの状態である程度破綻のない図をかけたほうがあとあと楽なので、正面図と側面図くらいは書くようにしています。
その際以下の図のように、A4カッターマットに用紙をマスキングテープで固定し、カッターマットの端面にT字定規を添わせて、簡易的なドラフターのような環境を準備しました。

この環境を使って、正面図を書き、正面図の特徴的なラインを側面図側に投影して、側面図で見てどのあたりになるかを決めていくことである程度整合性のある図を書くことができます。
※おそらく製図には方法論があるだろうと思うのですが、独学でやっているので詳しいことは説明できません。
この方法を使って、ドクロ部分の部品形状の決定、デジタル図面化ができました。
デジタル化した後はデジタルの強みである可動範囲の確認などデジタルでの検討も進められます。


手書き図面のデジタル化の方法についてはこちらの記事で紹介しています。
さいごに
今回はデジタルモデリングが不得意とする部分を手書きで補完するという内容でした。
手書きで図面を書くのはアナログで泥臭いイメージもありますが、思ったことがすぐ表現できるため自分の中のイメージを形にする、製作初期の段階では非常に有効な方法だと感じました。
また絵が描けてしまえばデジタル化してほかの検討を進めることも容易になります。
紙と鉛筆があれば簡単にできますし、多少の工具をそろえれば図面を書きやすい環境は簡単に整えられるので、皆さんもぜひやってみてください。
ではっ!!
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