こんにちは、MIBです!
個人的な思いですが、HGUCなど比較的簡素なガンプラを組む場合、腰のリアアーマー裏を作り込むと完成度が高まると感じています。
フロントアーマー、サイドアーマーは放置するにしても、リアアーマーだけは手を加えたほうがいい場合が多いので、その理由と加工実例を紹介します。
リアアーマー裏と完成度の関係
リアアーマー裏を作り込むと完成度が高まる一番の理由、それは素立ちで前から見た時に裏が見えることがあるためです。
フロントアーマーは正面視では正面しか見えませんし(当たり前ですが)、比較的面積が小さいものが多いので背面から見た時も裏がよく見えるという状況にはなりにくいです。
サイドアーマーも同様に裏が見える状況にはなりにくいです。
ですがリアアーマーは面積が大きいものが多く、太ももの隙間からチラ見えする機体が多いと感じています。
そのため、がっつり作り込むつもりがなくてもリアアーマーだけでも裏面ディテールアップをしておけば完成度が高まる、という考えです。
実例
それでは現在取り組んでいるVガンダム リアシュラク隊仕様の腰リアアーマーの加工実例を紹介したいと思います。
今回はありがちですがトラスフレームのディテールパーツを作成してみます。
下準備
作る部品を収まりよく設置するために、干渉するピンなどはカットしておきます。
また、この時点でパーツ自体の形状が気になる部分は修正し、表面処理は終わらせておきます。
裏面の型取り
次ははめ込むための形状を決めていきます。
今回はトラスに切り抜いたもの/その奥の底板を左右分用意する必要があるので計4枚作成が必要なので
まずは型紙を作ります。
最初にはめ込む部分から飛び出した形状を避けるために、マスキングテープでほしい形状を型取りします。
型取りといっても短冊形に切ったマスキングテープを、部品を避けるように貼り付けていくだけです。
その後マスキングテープをはがしてプラ板に貼り付け、型取りした形状でプラ板をカットします。
ちなみに型紙を作るためのプラ板は0.5mmのものを使っています。
次にパーツ外形に沿った形状でカットしていきます。
まずは目安とするためにパーツに沿ってシャーペンで形状をトレースし、そのラインでカットします。
この時細かいRは無視して、直線部のみ切り出すようにします。
次に”岬式スライド定規”を使ってフチから一定寸法の部分でカットします。
スライド定規がなくても金尺で同様の差票は可能ですが、寸法を決めたらあとはカットするだけのスライド定規は非常に便利です。
カット出来たら端面をやすり掛けしながら角Rを調整して、裏面にはめ込むことができるようになりました。
型紙から複数枚の複製
型紙から実際に使う板を切り出します。
まず型紙の端面を黒マジックで塗り、型紙の裏表両面に0.3mmプラ板を瞬着の点付けで貼り付けます。
挟み込んだ型紙の黒が目立つので、その黒がギリギリ削り取れる程度までやすりで端面を整えます。
これを全周繰り返すと同形状で2枚の板を切り出すことができます。
同じ工程をもう一度行い、トラス用、裏板用を左右で4枚揃えます。
ちなみにこの作業では瞬着はこちらを使っています。
トラスフレームのデザイン
トラスの形状は以下のような順で考えています。
- フチ取りする
- 橋渡しする
- 極端な鋭角は避ける
- 広い面はフチ取り幅を一部広くとる
1は機械的にできますが、その他は自由度が高すぎて決め手はないので、自分がある程度かっこいいと感じるように決めています。
トラスフレームの作成
作成時は上記デザインを実際にプラ板の上にシャーペンで書いています。
デザインが決まったら厚手のプラ板に両面テープを貼り、その上に左右均等にカットするプラ板を貼り付けます。
そして両方ともデザインをシャーペンで書き込んだら、フリーハンドで順にカットしていきます。
0.3mmプラ板なので切り抜くのも容易です。
出来上がったらデザインナイフにアルコールを塗って、トラスと両面テープの間に滑り込ませるようにすると無理なく剥がせます。
切り抜いたトラスを裏板に接着して完成です。
追加作業
リアアーマーは左右分割で作成しましたが、中央部が目立ってしまうためここも裏打ちを作成します。
これまでと同様にマスキングテープで型取りし、プラ板をカットしました。
ただプラ板が小さすぎて部品裏の形状に沿うように設置されてしまうので、左右のトラスと同じような平面になるように、プラ板で上げ底を作成しました。
リアアーマー裏完成
以上の工程でリアアーマー裏の工作が完成しました。
組んでみると太ももの隙間からちらりと見える部分にフレームが見えることになり、やはり効果は高いと感じました。
さいごに
今回の方法は終始フリーハンドの工作になるのであまり精度は出せません。左右を見比べると明らかに違いを感じますし、トラスのリブも一定幅ではないです。
ただじっくり見るところではなくあるとないとで印象が異なる部分であるため、精度を気にせず作業することで気負わず楽しく進めることができました。
方法自体は非常に簡単なので、皆さんもぜひやってみてください。
ではっ!!
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