Ex-S頭部の製作

Ex-S

こんにちは、MIBです!

以前HGUC Ex-Sをリファイン版を目指して改造した物を紹介しましたが、これは完成させたもののいくつか心残りがある状態でした。

今回あるきっかけがあり心残りの部分のいくつかを改修して再度完成させるべく取り組んでみました。その中で改修効果が高いと感じた頭部の加工内容について紹介します。

頭部の心残り箇所

完成させた頭部は好みの形状になるように切った貼ったの改造を行い形状的には気に入っているのですが、表面処理の際に頭部バルカンのモールドを削り取ってしまい、細かなモールドを彫る技術もなかったことから自作デカールでバルカン風の模様を貼り付けて再現しています。

小さい箇所なのでぱっと見分からない仕上がりになりましたが、写真をアップで見ると刺青のように模様が描かれていることに非常に違和感を感じてしまい、個人的に修正したい箇所No1の場所でした。

今回の作成に当たりキットの頭部バルカンモールドを死守したうえで、今時点での自分好みの形状に加工することを目標に進めることにしました。

ちなみに今回の製作は既存の完成品から部品を差し替えてバージョンアップさせるようにしたいので、手を入れない部分は完成品をそのまま使えるようにしていきたいと考えています。

キットの頭部

HGUC Ex-Sガンダムの頭部はこのようになっています。

今見てもカッコいい形状をしていますが、多少メリハリにかける感じがしますのでそのあたりを改修していけたらと思います。

目標としては頬のフィンの土台部分がハの字を描くように部品形状を調整していきたいと思います。

トサカの切り離しと大まかなフォルムだし

はじめにトサカ部分のみ接着してから切り離してトサカ部の形を保護しておきます。

次に接着面で上に行くほど小さくなるようにカットして、頬フィン土台部のハの字になるのを補助します。

補助、というと聞こえはいいですが、正直なところこれだけではほしいハの字にならなかったので補助と表現しただけです。

赤ラインのように上に行くほど狭くなるように幅詰め

頬ダクト部のカット

接着面ではハの字が再現できなかったので、プラ板で調整しながら新造することにします。ついでにダクト部分も開口して整えておきました。

加工後はけっこう大幅に部品がカットされてしまい、完成形は頭にあるものの完成させられるか不安になりました。

バルカンモールドの彫りなおし

このタイミングで今回のメインであるバルカンモールドを掘りなおしています。

ケガキ針で彫りなおしましたがラインアウトすると修正が大変なので身長に加工しました。

そもそもモールドを大切にするために彫りなおす前からマスキングテープは貼っていましたが

加工した後も改めてマスキングテープで保護しておきました。

モールドの彫り直しにはWAVEさんのカービングニードルを使いました。

ダクト基部の再生

カットした頬ダクトの底面部分を0.5mmプラ板で再生しました。このプラ板をハの字になるように接着することでダクト土台がハの字になります。

顔部・インコムの接続

ここで顔部の入る空間が決まったので、顔部が収まるように調整しました。調整といっても干渉する部分を削っていくだけです。

頭部との接続は磁石で行います。

頭部に仕込んだ同じ磁石を使って、インコムも接続できるようにしました。

頬ダクトの再生

頬ダクトは立て板を0.5mmプラ板、フィンを0.3mmプラ板で再生しました。

最初にダクト内にエポパテを詰めて0.5mmプラ板を差し込み、立て板を固定できるようにしました。

フィンは0.3mmプラ板を切り出して、立て板に嚙み込むようなスリットを加工しています。

ちょっとできるか不安だった加工でしたが、0.3mmプラ板の加工しやすさ(カッターで容易に切断できる)もありやってみればそこまで難易度は高くなかったです。

ただ瞬着で重ねて一気に形状を整えるといったことが0.3mmプラ板でできる気がしなかったため1枚ずつ加工したので、時間はとてもかかりました。

後頭部ダクトの再生

後部ダクトは開口してエポパテで再現しようかと思いましたが、開口する前にまずはプラの肉厚の範囲で削り込んでみました。

結果個人的には悪くない出来だと思える範囲に仕上がったので、エポパテ化することなくそのまま仕上げています。

首の新造

今回作成した顔部はスリムに見えるように顎を前に出すような接続にしています。そのためキットの首だと埋もれてしまった感じがしてかっこ悪かったので、バランスよく見えるまで首を延長するパーツを作成しました。

今回の縛りとして完成している部品はそのまま生かす、というのがあるため、キットの首のポリパーツにそのまま接続できるような構造になっています。

頭部の接続位置にもよりますが、首だけ見るとかなり延長したように見えます。

アンテナの調整

アンテナは先端の返しの部分を1mm分内側に肉を付け、その分外側を1mm程度カットすることで小型化しています。

中央の2本のロッドアンテナはΦ0.5mmの真鍮線に置き換えています。

仕上り

完成品状態の胴体に今回作成した首、頭部を接続してみました。

首の延長、フィンの新造が効いていてかなりシャープに見えて満足しています。

最後に

MS1体分を製作するとなると全身のうち気に入った部分に力が入ってしまい、頭部のみをここまで集中して加工することはないため、非常に良い経験になっていると思います。

バルカンモールドを再現することを目標に進めてきましたが、結果的に頬ダクト基部をハの字にしたり頬のフィンを薄くしたりとけっこう手を入れられて満足のいく仕上がりになりました。

一度完成させた作品の心残りの部分に力を入れて再度作成するという今回の取り組み、得られるものも多く心残り解消も期待できるので、皆さんもぜひやってみてください。

ではっ!!

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